先に言います。私は音楽サブスクでは、Spotify一筋です。
優れたデザインに、圧倒的な楽曲レコメンド機能、「この曲もあるのね!」と選曲家を唸らせるニッチ楽曲まで抑えるラインナップ。
さらに魅力的なSpotifyの公式プレイリストなどなど…そもそもSpotifyに対しての不満なんてなかったんです。
ただ、それでも世界では同じくらい「Apple Music」の利用者がいる。音楽キュレーターを名乗る端くれとして「Apple Musics使ってないんだよね〜」なんて言えません。
そこでSpotifyさんには「3ヶ月無料という広告に釣られて」なんて言い訳をついて、「Apple Music」を使ってみました。
この音楽配信サブスクの2強とも言えるサービスの違いを徹底的に比較してみます。あくまでSpotify愛に惑わされずフラットな目線でやっていきます。

2020年より”チル”や”エモい”楽曲のmixを中心に扱うYoutubeチャンネルを運営。
チャンネル登録者:約19万人
Spotifyフォロワー数:約6,500人
【比較】Spotify・Apple Music戦争

具体的にどのような点を比較するかですが、肝心の楽曲数はどちらも1億曲を超えているので、細かく何曲の差があるなどは本質的ではありません。
そのため以下の項目で比較してみます!
【比較項目】
・料金/無料期間
・楽曲/番組ラインナップ
・検索機能
・音質
・デザイン/使いやすさ
・+アルファの嬉しい機能
事実の部分と使ってみた主観的な部分が混じる点はご容赦ください。なお、Apple Musicも6ヶ月間は利用しています。
先に「結論を言ってくれよ」という方はこちらをどうぞ。
料金/無料期間を比較
料金プランはSpotifyに軍配が上がります。プランによる違いも多少あるので以下表を確認してみましょう。
| 比較項目 | Spotify | Apple Music |
|---|---|---|
| 月額(個人) | ¥980 | ¥1,080 |
| 年額(個人) | ¥9,800 | ¥10,800 |
| 月額(学生) | ¥480 | ¥580 |
| 月額(ファミリー) | ¥1,580(最大6人・同住所) | ¥1,680(最大6人) |
| 月額(Duo) | ¥1,280(2人・同住所) | ❌(プランなし) |
| 無料プラン | ✅ あり(広告あり/機能制限あり) | ❌ なし(無料体験のみ) |
基本的にSpotifyの方がプランが充実していて、かつ金額的にも月額100円安いです。また機能制限はつきますが、無料プランもあるので手軽なお試しができるのも良いところでしょう。
ちなみにApple Musicの年額プランは最初は選択できず、月額プラン登録後に選択できるようになっています。ややこしい。

なお、「無料お試し期間」については基本はどちらも1ヶ月間です。 Spotifyについては、年に何度か3ヶ月無料トライアルを行っていますが、不定期。Apple Musicは明確に、「対象のApple製品(iPhoneなど)を購入し、Apple Musicに初めて登録」する場合は3ヶ月間無料になります。
またApple Musicは過去に上記条件で、”6ヶ月間無料”という祭のようなキャンペーンをしていましたが、現在は実施されていません。そのため、Apple製品をちょうど購入予定だったかつ、初めて登録される方であれば、Apple Musicがお得と言えます。
楽曲/番組ラインナップを比較

一番重要な部分なのでちょっと長くなります。まず楽曲数はどちらも1億曲は突破していることのみ発表されています。
「じゃあどっちの方がいいラインナップがあるかわからないじゃん」
と言いたくなりますよね。ここはすみません。筆者個人の利用していての主観が多くなります。
結論としては、ニッチなlofiミュージックやヨーロッパ地域の有名でないアーティストの楽曲においてはSpotifyのみに配信されているケースが多いです。しかし、それ以外はほぼ違いはありません。
ヨーロッパの楽曲配信はSpotifyの方が多い理由
Spotify自体がヨーロッパ発祥のサービスであるためです。私自身ヨーロッパの音楽キュレーションサービス「Groover」にてキューレーターを務めていますが、AppleMusicに配信していないケースはよく見られます。例えば気に入ったスウェーデンアーティストのMahir Liu Zainという人の曲はApple Musicにはありませんでした。
過去はApple Musicにはない曲がSpotifyにあるなんてこともよくありましたが、現在はほぼ差異がありません。
むしろ、最近一部楽曲ではApple Musicのみ配信されているケースがちょこちょこ出てきました。例を挙げるなら、山下達郎の配信解禁。有名な「クリスマス・ソング」や「ミライのテーマ」はApple Musicにのみ配信となっています。

またポッドキャストなどのラジオ番組はどうでしょう。私は音楽関連はもちろん、教養系、エンタメ系、芸人さんの番組など毎日聴きます。特に好きな番組は音楽を除くと、「KOTEN RADIO」「漫画760」「kemioの言うだけ言わせてeverything」「鈴木敏夫のジブリ汗まみれ」、その他芸人さんの番組などなどありすぎて紹介しきれません。
では、それらの配信番組に違いはあるのか? 結論、音楽以外になると、どちらにも配信されている番組がほとんど。こちらも差異はありません。
しかし ”音楽”と”アニメ”に特化すると Spotifyの方が優勢に感じます。例えば、 Spotifyで私が聴いていたポッドキャストでApple Musicにないものとしては、以下などがありました。(※2025年7月YuReL調べ)
▼音楽
「Spotify “ArtistCHRONICLE“」
「liner voice+」
「Japanese City Pop 100, selected by Night Tempo」
「STUTS, JAZZ JOUNEY」
▼アニメ
「アーティストが語る! Anime Music Deep Talk」
「呪術廻戦 じゅじゅとーく ニキ」
「ダンダダン談話室」
番組の詳細を語ると”好き”が溢れて長くなってしまうので、泣く泣く割愛しますが、上記はいずれも音楽好きやアニメ好きにはたまらない番組ばかりです。Apple Musicにも「みのミュージック」さんがパーソナリティーを務める「Tokyo Highway Radio with Mino」が独占配信されていたり、他にもいくつか独占番組がありましたが、上記のように音楽とアニメで比較した時には、個人的には Spotify一択でした。
ちなみにApple Musicではポッドキャストは別のアプリ「Apple Podcast」でないと視聴できないのでその点もマイナスでした。そこは1つにまとめてくれ…
検索機能を比較
検索機能、こちらは間違いなくSpotifyです。この点はApple Musicを使ってみて、最もストレスポイントでした。
Apple MusicはSpotifyと異なり、AIの学習アルゴリズムがあまり優れていません。あとで触れますが、このことが背景でAIが自動的に曲をおすすめしてくれる「レコメンド能力」に大きな差が生じます。
それが関連するのですが、Spotifyでは一度聴いていたアーティストであれば、検索する際に優先的に表示されます。例えば、最近人気の「Arche」さん。
Spotifyであれば、「ar」と検索した時点で出てきますが、Apple Musicでは「arc」まで入力しても出てこず、「arch」でやって出てきます。

こういうケースが非常に多く、ニッチなアーティストになるほどより出てきづらくなります。曲のタイトルで検索すると、この傾向がより顕著に出ます。検索機能は日々使うことが多いため、結構ストレスでした。AIの学習機能差が背景として大きいように感じます。
音質を比較
音質においては、若干Apple Musicが優勢になりますが、正直すごくこだわっている!という人でない限り、差は分かりません。
でもフラットな立場に立つと宣言したので丁寧に解説します。
| 項目 | Spotify | Apple Music |
|---|---|---|
| 最大音質 | 最大 320kbps | 最大 24bit / 192kHz |
| 圧縮形式 | Ogg Vorbis(不可逆圧縮) | ALAC(ロスレス圧縮) |
| ハイレゾ対応 | ❌ 非対応 | ✅ 対応(ハイレゾロスレス) |
| 特徴 | 軽量・通信量を抑えつつ高音質を実現 | CD以上の音質で、元音源に限りなく忠実 |
ざっくり言えば、Spotifyは「ストリーミングに最適化された高音質」で、スマホやBluetoothイヤホンで聴く分には十分な音質です。
一方Apple Musicは、「原音に限りなく近い音を届ける」ことを重視していて、有線接続や専用機材があると真価を発揮します。ただし、AirPodsなどのBluetooth接続だとロスレス音質は活かせないので、違いを体感するにはそれなりの環境が必要です。
つまり、普通に聴くぶんにはどちらも高音質で、違いが出るのは“音にガチで向き合う人”だけでしょう。
デザイン/使いやすさを比較
デザインという比較項目は難しいです。
見慣れているかどうかという部分もあり、好みは分かれると思います。ただデザイン的に「こっちが良いでしょ」と推したくなるのは、個人的にはSpotify。
例えば、Spotifyが推してくれるレコメンドで出てきたジャケットの並びはこんな感じのデザイン。

雰囲気がしっかり出ていて、かつ洒落た感じです。
対するApple Musicはこんな感じ。

なんか絶妙にダサいと感じちゃいました。「This is アメリカッ」って感じの大ぶりなワードチョイスやデザインです。また、このおすすめ表示されたものをタップすると曲が流れるのですが、中身のプレイリストを見られないという致命的な欠陥がありました。Spotifyなら中身のプレイリストを見て、こっちの曲聴いてみたいとか自由に選べるのですが、それが出来ないのは使いづらい。
また曲を選んで流した際に、普通ジャケットが表示されると思いきや、Apple Musicは歌詞が表示される仕様です。歌詞が見たい時もありますが、雰囲気が感じられるジャケット表示の方が個人的にはありがたいです。

他にも言い出したらキリがありません。Spotifyは無料プランがあるので、気になる方は一度試してみて自分の好みかどうかみてみて下さい。
+アルファの嬉しい機能で比較
なんだか、Apple Musicばかりに厳しい意見を言っているような気がします。Apple Music愛好家の方からしたら反論があるかもしれません。異論は認めます。私も気持ちだけはフラットに公平に見ています笑。
ここからはメインの比較軸から少し離れ、細かい点でありつつ「ここイイじゃん」となった補足の機能面を紹介します。
まずはApple Music。
手軽にDJができると話題のアプリ「djay」と連携が可能なため、Apple Music利用者であれば楽曲の購入などせずに高音質でDJを楽しめます。(ソフトもあり)
またApple Music内では多くのアーティストのPVが視聴可能で、これはApple Musicならでは楽しみ方ができる機能と言えます。

次はSpotify。
Spotifyはアプリとして優秀で、手軽にデータ通信量やイコライザの調整が可能です。

Apple Musicでも調整自体は可能なのですが、「設定」から調整しないといけないため、手間です。
また次の曲に移動する際に「クロスフェード」をONにすれば、自然に繋いでくれるという音楽好きに嬉しい機能も。
またアーティストの詳細画面ではイベント情報も細かく日時・場所などが登録されていて、よく聴くアーティストのLIVEが予定された場合は、見にいかずとも Spotifyが通知でお知らせしたりしてくれます。そのままチケット購入画面へも移動できるので便利です。

細かい仕様上の部分ですが、こういう部分でそのサービスのファンになったりしますよね。
スペック表で一括比較
全体のスペックを俯瞰的に比較したいという方は以下のスペック表で比較してみてください。
| 比較項目 | Spotify | Apple Music |
|---|---|---|
| 月額(個人) | ¥980 | ¥1,080 |
| 月額(学生) | ¥480 | ¥580 |
| 月額(ファミリー) | ¥1,580(最大6人) | ¥1,680(最大6人) |
| 月額(Duo) | ¥1,280(2人) | ✕(なし) |
| 無料プラン | ✅(広告あり・制限付き) | ✕(無料体験のみ) |
| 無料体験 | 通常1ヶ月(キャンペーン時最大3ヶ月) | 通常1ヶ月(キャンペーン時最大6ヶ月) |
| 音質 | 最大320kbps(Ogg Vorbis) | 最大24bit/192kHz(ALAC/ロスレス) |
| 歌詞表示 | ✅(同期表示/和訳対応あり) | ✅(同期表示) |
| オフライン再生 | ✅有料プランであれば可 | ✅全プラン可 |
| 配信曲数 | 1億曲以上 | 1億曲以上 |
| 独自強み | ✔ フリープランあり ✔ 独自のレコメンドが強力 ✔ ライブ情報が見れる | ✔ ロスレス/空間オーディオ対応 ✔ Apple製品との親和性(Siri・Apple Watch) |
| アプリ対応端末 | iOS/Android/PC/ゲーム機など広範囲 | iOS/Android/PC/HomePod/CarPlay等 |
【筆者結論】どちらを選ぶべき?
端的にまとめると、Spotifyの方が無料プランがあったり、月額料金が100円安かったりと価格面では多少優位で、検索機能など細かい機能面でもより充実している(ストレスを感じづらい)と言えます。
さらに、 SpotifyのAI学習機能は音楽サブスク界No.1と断言できます。それほどまでに自分の好みに合わせた楽曲をレコメンドしてくれて、自分だけのプレイリストがガンガン出来上がってにニマニマします。(Apple Musicは有名アーティストが作成したプレイリストなどがあるのは魅力的でした)
楽曲ラインナップ自体の差はほぼないため、ポッドキャストを結構使うかもという方はこちらに記載した番組差異を参考にしてみてください。
あえて、Apple Musicを選択するとしたらApple製品との親和性が高いことやPV視聴可能という点でしょう。昔からiTusnesを利用していたなんて場合は、Apple Musicの仕様感に慣れていて楽かもしれません。
以上です。「細かい点は気にならないから、とりあえずどっちの方がおすすめ?」と聞かれたら、私は「Spotifyにしておきなよ」と答えます。

【小話】SoundCloudという提案
ここまで読んでいただいた上で、「選べない」「お金かからないサービスがいい」という方へ向けて提案したいサービスがあります。
Spotify、Apple Musicよりも前からアーティストとリスナーを繋いできた「Sound Cloud」です。
リスナーは無料登録するだけで利用でき、オフライン再生やプレイリスト作成などもできます。広告も入りません。音質の安定性や楽曲の豊富さは2サービスに劣りますが、逆にここでしかない楽曲などが光るサービス。
例えば、チルHIPHOPで人気の「唾奇」の『Perma Fried』や『真逆の摩擦』、「RIHITO」の『Betrter Weekend』など、サブスク配信にはない隠れ名曲が結構あります。
さらには、YoutubeにしかないようなプレイリストもSoundCloudにアップされているものも多く、私はJAZZやHIPHOP系でお世話になっています。

【小話】アーティスト還元率はApple Music
スペック差ではありませんが、好きなアーティストに還元されるお金を少しでも増やしたい人のための話をします。
音楽配信サブスクのアーティスト還元率はサービス毎で異なります。
実は、Spotifyはこの還元率が低いのが有名で、Apple Musicの方が高いです。具体的には、Spotifyが1再生あたり0.3~0.5円程度に対し、Apple Musicは1再生あたり1円ほどと結構高いです。
今後ここが変動していく可能性はありますが、「2サービスで迷って選べない!」という方は、こんな視点から最終ジャッジしてみるのもいいかもしれません。
私の推しはSpotify!でも…
やっぱり比較するほど、個人的な推しは、Spotify。Spotify愛に目が濁っているなんてことはありません、絶対、多分…!
ただ音楽やポッドキャストがかなり好き!という筆者の視点からとなるので、あえてミクロな視点で比べなければ、Apple Musicとの差は大したことはありません。
利用する前に失敗しないように比較したい人や、今使っている音楽サブスクアプリが微妙と感じている人の参考になればと思い、細かい点でワーワーと比べさせていただきました。
どちらにせよ、音楽の海にダイブできる素敵なアプリなので、ぜひどちらかを使ってみてください。



