「”チルい曲”が日本で流行った」ことに一役買ったかもしれないHeartStation365が、おすすめのチル曲を30曲紹介します。
そもそも「チルって何?」という方は、まずは以下の記事をご一読ください。
邦楽・洋楽問わず、メロウで心地よいおしゃれな楽曲をチョイスします。気に入った曲があれば、ぜひ自分だけのチルプレイリストを作ってみてください。
2020年より”チル”や”エモい”楽曲のmixを中心に扱うYoutubeチャンネルを運営。
チャンネル登録者は19万人以上。
HeartStation365推薦! チルい曲30選【2024年版】
Youtubeチャンネルでは、トータル1,000曲以上のチルソングを掲載してきたので、手っ取り早くチルい曲を聴きたいという方は、Youtubeで気になるタイトルをタップしてみてください。以下では、邦楽と洋楽に分けて有名どころ〜ネクストブレイクのチルソング・アーティストを紹介します。
【邦楽編】チルい曲おすすめ20選
1.「Vagi@」 – Gelomy
2024年4月に「Vagi@」でデビューした新進気鋭の大学生4人組バンド「Gelomy」。中毒性の高いネオソウル系のメロディーで、サビの高揚感で勝手に踊ってしまう魔法にかかります。
実は、ボーカルは最近人気の「ミヤケ武器」。彼は「Luv」のボーカルも務めていて、いずれのバンド、ソロでもグルーヴのあるチルソングで人気を博しています。
2.「君はQueen」 – ぷにぷに電機
かわいい名前からは想像できないほどクールで艶やかな声。さらに抜群の歌唱力が加わり、”軽くない”、聴きごたえのあるネオ・シティポップになっています。
気持ちのいいタイミングで少しずつ重なっていく楽器の音色、心地よいリズムと共に聴いていると、いつの間にかリピートしてしまうはず。
調べてみると、彼女のルーツはジャズやボサノバ、ラテンなど多数。歌の表現力に奥行きがあるのは多くのインプットがあるからなんですね。
3.「ドレス」 – lo-key design
浮遊感のあるトラックが特徴の「lo-key design」。サビでもキックやスネアの打ち込みの裏にうっすらと流れる柔らかな音色。そこに優しげな安定感あるボーカルの声が耳に馴染んできます。
ちなみに「lo-key design」は「Ovall」をリスペクトしているらしく、確かにおしゃれグルーヴサウンドとしてその系譜を感じます。
4.「道 – TAO -」 – 唾奇
今やヒップホップ界のミュウと言われる伝説ポケモンならぬ伝説の沖縄チルラッパー。どの楽曲もトラックが本当におしゃれで、チルいヒップホップソングと言えば、まずは「唾奇」か「BASI」が上がるはず。
その中でも『道 – TAO -』は、デビュー当時の代表曲で、私自身チル系のヒップホップを聴くきっかけになった曲です。メロディアスなトラックに沖縄弁の飾らない歌詞が最高のバランス。どの曲もこの砂糖(トラック)と塩加減(声・歌詞)が絶妙な塩梅です。
5.「Flower」 – Yo-See
ビルボードでのLIVEが話題になっていた「Yo-See」。ラッパーでありながらビルボードが似合うほどにチルでおしゃさを極めています。(スーツ姿がカッコ良すぎました)
『Flower』は彼の色気のあるウィスパーボイスがマッチするジャジーな1曲。夜のデートなんかでぜひ流してほしいです。
6.「低空飛行」 – Neighbors Complain
ブラックミュージックをルーツとする4人組大阪バンド。ボーカルの半拍遅れるような独特のリズム感と、無駄に音を重ねすぎない余裕のある音運びがおしゃれ。
間奏では、ジャズセッションのようにギターとピアノの音色が弾んで、それをドラムが支えるシーンに痺れます。
7.「Contact」 – 鈴木真海子
「Chelmico」として活躍する「鈴木真海子」のファーストシングル。ゆるい歌詞と独特のアクセントが癖になります。
いつからだろう、この心
ぐるぐる廻る様になったのって
フレーズがぐるぐる巡ってる
ズルズルと引きずってる
若干低めの声が心地よく、おっとりとしたサウンドから休日の朝に聴きたくなる1曲。PVもゆるゆるで、とてもかわいいので見てほしいです。
8.「Make a Move」 – goethe
出す曲全てがチルでおしゃれで外れないニューカマー「goethe」(ゲーテ)。R&B、ジャズ、ソウル、ファンクとさまざまなエッセンスが取り入れられていて、聴いていて飽きません。
この曲は、イントロから「あ、気持ちいいやつだ」と流した瞬間に感じます。ジャケット写真にあるようにドライブのお供に最高な疾走感。
9.「Ain’t Nobody Know」- 星野源
「星野源」はポップミュージックとブラックミュージックのバランス感が本当に最高ですが、この曲はブラックミュージックよりのアプローチ。
変則的なリズムなのに、なぜか聴きやすいのは、おそらくシンバルがチチチチチチと一定のリズムで鳴っていることと、「星野源」の柔らかで落ち着く声が理由。大人な雰囲気滲むグルーヴに溶けていきます。
10.「Crunchy Leaves」 – maco marets
詩的な歌詞と自然に肩が揺れる心地よいメロディーが特徴の「maco marets」。
緩やかさサウンドに、少し哀愁感漂う歌詞。まさに「Crunchy Leaves(枯葉)」と、秋に合う1曲。リラックスムードで街を闊歩したくなるはず。
11.「Breakfast In Bed」 – Maliya
2016年にデビューしてから次世代R&Bシンガーとして頭角を表した「Maliya」。本場顔負けの厚みと色気のある声に、聴いた瞬間魅了されます。
打ち込みの音に混じる軽やかな電子ピアノの音が気だるい朝の雰囲気を連れてきます。
Just Feel it now
まるでButterとBread
2人寄り添って ひとつに溶けていく
日本語も入っているのに、まるでNYにあるアパートの一室で、朝目覚めたような錯覚におちいるから不思議。
90年代っぽいTheR&Bサウンドから、トラックメイカー「STUTS」とコラボしたニューR&Bまで、どんなR&Bも自分のものにできる実力派アーティストです。
12.「だきしめたいよ」 – LAGHEADS,HIMI
「KIRINJI」や「kiki vivi lily」など人気アーティストとのコラボでも有名なLAGHEDADS(ラグヘッズ)。ゆるく、遊び心のある歌詞がカッコつけすぎなくてかっこいい。
この曲もゆるく進行するメロディーが非常に聴き心地良い….。さらに本曲でフューチャリングしている「HIMI」のファルセットが美しく、サビはだいぶ昇天します。
13.「R.M.T.T」 – YONA YONA WEEKENDERS
LIVEでは、絶対に缶ビールを片手に一緒に乾杯してくれる、素敵すぎるバンド「YONA YONA WEEKENDERS」。
「ドライブ」「海」「ビール」の3つにマッチするチルいグルーヴ感がたまりません。『R.M.T.T』では、ボーカル「磯野くん」の歌唱力とリズム感の良さが際立っていますが、骨太なバンドサウンドがこのバンドの魅力。ギターのリフが非常に気持ちよく、サビに入る前にドラムがスティック同士を当てる「ジャーン」を入れているのも個人的に好きです。
14.「YOU NEVER SAY THAT」 – Arche
クールでビターな歌声を持つ個性全開なシンガーソンガー「Arche」(アーキ)。LIVEなどには出演しないため、デビュー当時認知度が高くなかったですが、有無を言わせない楽曲の良さでSpotify公式プレイリストにも常連で顔を連ねています。
ちょっとダークな雰囲気ながら、洒落たサウンド。英語のようにも聞こえる独特な発声で、時折たたみかけるように韻を踏んでいるのも語感がよく、癖になります。
15.「Midnight Dreamin’」 – DJ HASEBE,SALU,SIRUP
今では言わずと知れたDJ・ラッパー・シンガーの贅沢なメンバーで作られた本曲。「誠実に生きるのは難しい」という何ともゆるめな出だしの歌詞から、90年代らしいメロディアスな音、終始流れるサックスの音がチルい至極の1曲です。
ちなみにPVは「ChillySouce」が手掛けていることもあり、今観てもチルめな雰囲気です。
16.「tokyo」 – yonawo,Skaai,鈴木真海子
残念ながら解散してしまった「yonawo」と実力派ラッパー「Skaai」、大人気女性ラッパー「鈴木真海子」のコラボ曲。
令和1チルい曲かもしれません。上京した人間目線で聴いてみると、東京に疲れた心と身体をゆっくりほぐしてくれる、温泉のような癒しTimeが過ごせます。
サビの「阿保みたい」の部分は、おそらく「Ah,hold me tight」のダブルミーニング。
17.「オモイオモワレ」 – XinU
スモーキーな歌声が魅力的な「XinU」(シンユー)。オリジナルソングを出す前はライブハウスなどでジャズのカバーなどを歌っていたようで、この声でジャズの名曲を聴いたらたまらないだろうなと感じます。
『オモイオモワレ』は、アップテンポながらもギターサウンドがゆるやかでリラックスできるのが特徴。
なかなか珍しい”曇り”の日が似合う曲です。どっちつかずな気持ちが、元気出せよ!とせっつかれることもなく、ただまどろんでいさせてくれる優しを感じます。
18.「不屈に花」 – joOji
『不屈に花』で鮮烈なデビューを飾った、ネクストブレイクアーティスト「joOji」(ジョージ)。漁港で働きながらアーティスト活動をしている異色の経歴。
独特の抑揚あるリズム感と、儚さを持った声。まるで詩を読んでいるかのような余韻のある歌詞も魅力です。
くだらないことで今日も消える
でも確かにあった灯火は
今も絶えず僕を照らしているから
でもできるならどうかここにいて
言葉なんかに
吹かれて消えるような光ではない
19.「At last」 – kiki vivi lily
多くのアーティストからコラボオファーが絶えない魅惑のスィートボイス「kiki vivi lily」。特徴的な声に加えて、ブラックミュージックも下地にしたグルーヴがあるので、ヒップホップとの相性は特に抜群。
日常を上手い角度で切り取る歌詞が多く、繰り返し聴きたくなる楽曲が多いです。『At last』はAメロがラジオエフェクトがかかっていて、休日の朝にラジオを付けたら、運よく出会えたグッドソングのよう。
20.「ゆれる」 – EVISBEATS,田我流
チル・ヒップホップや日本語ラップは別の記事でと思うのですが、この曲はチルい曲紹介なら避けられないので、こちらで紹介させてください。
日本のチル・ヒップホップといえば、「BUDDHA BRAND」や「Nujabes」が始祖的な存在ですが、2010年代に再度チル系ヒップホップの流れを起こしたのは、個人的にこの『ゆれる』と続編の『夢の続き』だと思っています。トラックは「EVISBEATS」ラップは「田我流」(でんがりゅう)。
煙がたゆたうように、自然の中に溶け込むビート、サビで繰り返される「ゆれる ゆれる 胸が 胸が」を聴いていると、脳が勝手に瞑想モードに入れるくらいチルです。
▼邦楽(jpop)チルソングリスト
・「Vagi@」 – Gelomy
・「君はQueen」 – ぷにぷに電機
・「ドレス」 – lo-key design
・「道 – TAO -」 – 唾奇
・「Flower」 – Yo-See
・「低空飛行」 – Neighbors Complain
・「Contact」 – 鈴木真海子
・「Make a Move」 – goethe
・「Ain’t Nobody Know」- 星野源
・「Crunchy Leaves」 – maco marets
・「Breakfast In Bed」 – Maliya
・「だきしめたいよ」 – LAGHEADS,HIMI
・「R.M.T.T」 – YONA YONA WEEKENDERS
・「YOU NEVER SAY THAT」 – Arche
・「Midnight Dreamin’」 – DJ HASEBE,SALU,SIRUP
・「tokyo」 – yonawo,Skaai,鈴木真海子
・「オモイオモワレ」 – XinU
・「不屈に花」 – joOji
・「At last」 – kiki vivi lily
・「ゆれる」 – EVISBEATS,田我流
【洋楽編】チルい曲おすすめ10選
1.「City of Mine」 – Snake City, Pandaraps, Xavy Rusan
それほど知名度はないものの、著作権フリーの音楽サイト「Epdemic Sound」のヒップホップ部門で人気急上昇した楽曲。
メインボーカルは「Snake City」という2人組のシークレットデュオ。西海岸らしいゆるっとしたチルトラックながらも、都会的なクールな歌声がいいギャップを生んでいます。
2.「One of Those Feeling」 – Classik,CrazyJaZz
カナダ・トロント出身のジャズラップアーティスト。ラッパーですが、ゴリゴリ系ではなくピアノを入れた洒落たサウンドを主軸にしています。
特に人気の「One of Those Feelings』はメランコリックな雰囲気で、おしゃれなカフェなどで流れていそうな1曲です。
3.「BIRDS OF A FEATHER」 – Billie Eilish
「ビリーアイリッシュ」は代表曲の『bud guy』のイメージで、ダークで強めなイメージを持たれがちですが、繊細で美しい楽曲も多いです。ジブリ好きで『Chihiro』という楽曲も出しています。
『BIRDS OF A FEATHER』は日本語訳で”似たもの同士”や”同じ穴の狢などの意味。歌詞を読むと、少し死の匂いがする愛の歌ですが、美しすぎる旋律と声に聴きいっていまう、そんな魅力があります。
4.「girls that ain’t u」 – The Millennial Club
カルフォルニアのインディーズポップバンド「The Millennial Club」。メロウでダウンビートなメロディーとウィスパーボイスが心地いいです。
最も似合うのは夏の夕暮れ。涼しげなサウンドが多く、ドライブのお供にもいい曲です。
5.「My Love Mine All Mine」 – Mitski
日本人の母とアメリカ人の父を持つハーフのシンガーソングライター。18歳の時にアメリカに住むまで、父の仕事の影響で7つもの国を行き来していたようです。
そんな彼女の世界観は独特で、夢の中を泳いでいるような感覚におちいります。特に『My Love Mine All Mine』はその力が強く、ずっと浸っていたくなる耳心地。1人の女性が孤独に旅するロードムービーとかにすごく合いそうです。
6.「I Know,Didn’t I」 – Slimkid3,DJ Nu-Mark,Darondo
90年代のレジェンドラップグループとして名高い「ファーサイド」の元メンバー「Slimkid3」の名曲。
「ファーサイド」の時のようにソウル系の楽曲をメインにサンプリングしていて、トラックの作り込みがカッコいいです。出だしから、打ち込みに合わせた「ツッ」というボイスのリフがいい味を出しています。
7.「Tip Toe」 – HYBS
シティポップさがブレンドされたタイ出身のおしゃれR&Bデュオ「HYBS」(ハイブス)。甘いメロディーと歌声で世界を虜にしていきました。
特に「Tip Toe」はその真骨頂が発揮され、ダウンテンポに伸びやかな声が映える1曲です。残念ながら今年1月に解散してしまいまい、それぞれソロとして活動しています。
8.「It Runs Through Me」 – Tom Misch
一言で言うと、「Suchmos」や「Nulbarich」好きならハマるオシャレグルーヴの最前線アーティスト。
ギタリスト、ビートメイカーとしても非凡でありながら、なんとも色気のある声に惹きつけられます。ネオソウルとジャズに強い影響を受け、それをヒップホップなどブラックミュージックにもヒュージョンさせていっています。
犬の散歩中でも、この曲を聴いていたら、街中でオシャレな服を着て散歩しているような気分になれるかも?
9.「Peaches」 – Justin Bieber, Daniel Caesar, Giveon
正直、「ジャスティンビーバーってこんな曲も出すんだ!」と当時驚いた記憶です。
BPM90とゆるくも爽やかなメロディーラインが心地よく、サビは癖になるフレーズです。また声質が大きく異なるR&Bシンガー2人が参加しているため、同じフレーズでも異なる色で飽きずに聴けます。
なんとYoutubeでの再生数だけで7.6億回再生超えです。すごいジャスティン。
10.「The Way Things Were」 – edbl,Isaac Waddington
ロンドン出身のギタリスト・ビートメイカー「edbl」(エドブラック)。もう作る曲が全部おしゃれでカッコいいので他の曲もぜひ聴いて欲しいです。
・サウスロンドンらしい重くないカラッとしたサウンドが気持ちよく、ギターの音が好きな人は間違いなくハマるはずです。
▼洋楽チルソングリスト
・「City of Mine」 – Snake City,Pandaraps,Xavy Rusan
・「One of Those Feeling」 – Classik, CrazyJaZz
・「BIRDS OF A FEATHER」 – Billie Eilish
・「girls that ain’t u」 – The Millennial Club
・「My Love Mine All Mine」 – Mitski
・「I Know,Didn’t I」 – Slimkid3,DJ Nu-Mark,Darondo
・「Tip Toe」 – HYBS
・「It Runs Through Me」 – Tom Misch
・「Peaches」 – Justin Bieber, Daniel Caesar, Giveon
・「The Way Things Were」 – edbl,Isaac Waddington
【まとめ】チルい曲でしか摂取できない栄養がある
今回紹介したチル・ソングは割とメジャーなものなので、今後もこの記事では紹介楽曲を増やしてお届けする予定です。
ぜひ気に入った曲があれば、よりそのアーティストを深ぼっていろんな楽曲を聴いてみてください。
以下では、チルいとはちょっとニュアンスの異なる「エモい曲」を紹介しているので、こちらも興味があればご一読ください。