「ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語」はひとを優しくする魔法の映画

アメリカの作家、ルイザ・メイ・オルコットによる半ば自伝的な小説である『若草物語(英:Little Women)』

このタイトルを聞いたことがない人はいないのでは? というほどに有名な小説で、幾度にもわたり映像化されてきた本作ですが、皆さんは2019年にアメリカで公開された映画「ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語」をご存じでしょうか。

名立たる俳優陣と美しい映像・音楽・衣装などによって描かれる、現代の「若草物語」。女性による女性のための女性賛歌とも言える作品ですが、その魅力とは何たるか。

今回は「ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語」の美しさと力強さの秘密をネタバレありでじっくりと紐解いていきたいと思います。

一部熱量のかけ方が半端ない箇所がありますので、ご注意ください。

筆者:温かい牛乳

先輩と好きなアイドルのコンサートへ行き、初披露曲を見た瞬間に膝から崩れ落ちる。後日その様子を後輩にばらされ「ちゃんとキモくていい」というよくわからないフォローのような何かを受けた社会人。個人のnoteでは数々の偏愛記事を公開中。

目次

ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語とは

「ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語」は2019年(日本では2020年)に公開されたアメリカの映画作品です。

『レディ・バード』のグレタ・カーウィグ監督とシアーシャ・ローナンが再度タッグを組み、1868年に出版されたルイザ・メイ・オルコットの世界的ロングセラー小説『若草物語』を映画化した本作。

第92回アカデミー賞では【作品賞・主演女優賞(シアーシャ・ローナン)・助演女優賞(フローレンス・ピュー)・脚色賞・作曲賞・衣装デザイン賞】の6部門にノミネートされ「衣装デザイン賞」を受賞しました。

ではまずは、そんな本作のあらすじを見てみましょう。

ストーリーオブマイライフ/わたしの若草物語のあらすじ

ストーリーオブマイライフ
出典:ソニー・ピクチャーズ・エンタテインメント「ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語」

作家になる夢を一途に追い続けていた4姉妹の次女・ジョー。彼女は、性別によって決められてしまう人生を乗り越えようと想いを寄せる幼なじみローリーからのプロポーズにも応じず、自分が信じる道を突き進もうとしていたのだが……。南北戦争時代に力強く生きるマーチ家の4姉妹が織りなす物語。

物語の主人公となる次女のジョーを演じるのは『レディ・バード』のシアーシャ・ローナン。彼女はこの作品で、負けん気が強くエネルギッシュでチャーミングなジョーを演じ、アカデミー賞・主演女優賞にノミネートされました。

さらにエマ・ワトソンやフローレンス・ピュー、エリザ・スカンレンがマーチ家の姉妹を演じ、その他、ティモシー・シャラメやローラ・ダーン、メリル・ストリープなど名立たる俳優陣が脇を固めます。

俳優陣と時代背景について

多くの人気俳優たちが出演していますが、私の推しは何と言ってもメリル・ストリープ。名作『プラダを着た悪魔』のカリスマ鬼上司・ミランダ役で知られる彼女は、その場にいるだけで画が締まるような特有の存在感をここでも遺憾なく発揮しています。というか『プラダを着た悪魔』の続編めちゃくちゃ楽しみです。ワクワク。

そんな彼女は本作では姉妹の叔母役を演じているのですが、少々きついことや意地の悪いことを言いながらもなんだかんだそこに愛が滲む、その匙加減はさすがとしか言いようがありません。

姉妹からは“頑固な叔母さん”と思われており、そんなのどう考えても厄介で好かれにくいキャラクターのはずなのに、この叔母が愛おしいキャラクターになっているのは間違いなく彼女の手腕。これから映画をご覧になる方は是非、彼女のセリフや表情にも注目してみてください。

そして、この物語をより深く知っていくために外せないポイントはやはり、この作品の時代背景です。

今でこそ”多様性の時代”と言われ様々な生き方が尊重されつつありますが、1860年代、南北戦争時期の女性の生き方というのは限られており、物語の中でも「女が自分の力で生きるなんて無理。いい夫を探さないと」「女の仕事と言ったら売春宿の経営か女優になるか、・・・他の仕事なんて無きに等しい」などというセリフが度々出てきます。

冒頭シーンなんて完全にアウト。ジョーが作品の原稿を持ち込んだ出版社の男性は、彼女の作品を読んで「主人公が女性なら最後は結婚させること」「または死ぬか」と言い放ちます。

「私が欲しいのは愛か死よ」ということですか? マチルダちゃんかなんかなの? 一発ですべてをわからせるパワープレイ。このセリフがあるだけで、鑑賞者は冒頭のたった1分で”そういう時代なんだ”ということを察するわけです。

性別によって生き方が決められてしまう世界。女性は結婚して家庭を持つことが理想とされていた時代。

…はい? と思ってしまいますよ。当たり前に。

でもそんな時代が確かにあって、そんな時代に抗い、作家という夢を追かけながら自立して生き抜こうとする女性の姿を描いているからこそ「若草物語」は一世を風靡しすべての女性に勇気を与える作品となったのだと思います。

しかし、この物語の魅力はもちろんそれだけに留まりません。

読者の想像力を掻き立て、一人ひとりが自由に物語を作り出すことができる紙媒体と、美しさや細部へのこだわりでより一層物語を彩る映像媒体。それぞれ異なる良さがありますが、ここからは「現代の映像ならでは」の魅力も交えながら筆者の主観に基づいたこの作品のみどころをご紹介していきたいと思います。

私がこの映画を愛してやまない理由4選

ジョーとローリー
出典:ソニー・ピクチャーズ・エンタテインメント「ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語」

この作品の魅力や、見てほしい箇所なんてすべてと言ってしまえばそれまでですが、初めてご覧になる方はもちろん、2回目・3回目とご覧になられる方にも是非注目してみていただきたい、私がこの作品を好きな理由とも言えるポイントを4つに絞って解説していきたいと思います。

その1.家族の絆と温かさ

この物語は19世紀のアメリカに暮らすマーチ家の4姉妹を描いた物語です。

南北戦争に従軍する父のロバートと、戦時中に一家を守る母のマーミー。そして父方の伯母であり資産家のマーチ伯母らとともに厳しい世界を力強く生き抜く4姉妹。姉妹同士の絆だけでなく、家族の温かさや愛情が描かれた作品となっています。

①長女・メグ(エマ・ワトソン)

ロマンチストで幸せな結婚を夢見るマーチ家の長女・メグ

言わずと知れた名作『ハリーポッター』シリーズのハーマイオニー役でも知られるエマ・ワトソンが演じることで、そのパブリックイメージも相まって知性と芯のある女性になっているのが魅力的です。

見るからに気の強いハーマイオニーとは打って変わって一見優しくおとなしそうに見える彼女ですが、実は頑固な一面もあり多面的な人間性がリアル。

この時代の典型的な女性像を体現した存在で、近所に住む幼馴染・ローリーの家庭教師だったジョンと結婚し、家庭を支える母となります。

②次女・ジョー(シアーシャ・ローナン)

次女のジョーは作家になることを夢見るこの物語の主人公。

結婚を望まず、自立した女性になるべく生きています。

姉・メグの結婚式で「逃げるなら今よ」「あんな男2年で飽きる」といい(大好きな姉の幸せな結婚式で出たとは思えないセリフ)「いつかあなたも花嫁に」とメグに被せられた花冠を外して「自由な中年女になる」と言い放つシーンでは彼女の意志の強さが現れています。

③三女・ベス(エリザ・スカンレン)

マーチ4姉妹の中で唯一の内向型ど真ん中。三女のベスはMBTIでいうと、絶対的にINFP(仲介者)。

控えめでおとなしい性格ですが、家族で援助していた貧しい親子のもとに一人で通い続ける芯と意志の強さがあります。

ピアノの演奏が得意で、ローリーの祖父とピアノを通じて親交を深める様子が描かれており、個人的にはこの二人の繋がりはとても愛おしいと感じます。

④四女・エイミー(フローレンス・ピュー)

現実的で計画的な賢い四女・エイミー

末っ子らしいわがままさと激しい感情表現で、同じく激しいジョーとぶつかり合うこともしばしばですが、結局は姉が大好きなのが伝わり憎めない可愛らしい妹です。

そんなエイミーを演じるのは、みんなの心のトラウマ映画こと『ミッドサマー』で主人公のダニーを演じたフローレンス・ピュー。ジョーとケンカしたことで感情的になり、ジョーの執筆途中だった作品を燃やすくらいのヤバさはしっかりと持ち合わせています。

そんな一家の良いところは「他人への愛を惜しまないところ」

家族や隣人など“自分自身”以外に対しての愛情が深く、私のような思いやりの心のない徳の低い人間は「なぜそこまで? 」とも思ってしまうほどの優しさを向けることができます。

だって普通、家族の楽しいクリスマスパーティで食べる予定だった料理をすべて近所の貧しい家庭のもとへ持っていきますか? 父のもとへ向かおうとする母の交通費のために、長年伸ばし続けていた大切な髪をバッサリ切ることができますか?

私だったら「全部? 全部いっちゃう? …あ、全部? そっかぁ、全部かぁ……。」とか思ってしまうのに、なんかみんなで「どうしよっか? 」って顔見合わせつつ当たり前かのように全部いっちゃうのがマーチ家なんですよ。

物語は作家としての現在と、家族と過ごした大切な時間・これまで歩んできた過去のシーンを重ねていくことでより厚みのある“今”が描かれるという構造になっています。この「家族と過ごした大切な時間」は楽しいだけのものではない、しかし一つひとつが温かく、鑑賞者の心まで優しく照らしてくれるような思い出で溢れています。

社会の荒波に揉まれていると、他人に優しくする余裕がなくなってくるんです。優しくできる人はどうかそのままでいてほしいんですけど、特に社畜という名の哀しきモンスターになってしまうとね、誰かのために何かをしたり一切の見返りを求めずに行動を起こしたりってなかなかできなくなるんですよ。でも、この一家は違う。彼女たちの優しさはすべてをまるっと包み込み、改心する機会を与えてくれるわけです。

そんな一家の温かさや、4姉妹それぞれが歩む人生がどうなっていくのか、というのは物語の見どころの一つとなっていると思います。

その2.幼馴染・ローリーとの尊すぎる関係

ジョーとローリー
出典:ソニー・ピクチャーズ・エンタテインメント「ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語」

この物語のテーマである「女性の自由と自立」。女性が経済的に自立して、自分の力で生きていくなんてできないと言われていたこの時代では「結婚して家庭を築くこと」が女性の幸せとされていました。

もちろんそれがすべてではないし、ジョーのようにそうではないと思っていた女性だって少なからずいたわけですが、社会的にはそうであるとされていた世界で”仲の良い異性の友達”が恋愛や結婚に結びつく可能性は決して低くはありません。

この物語では近所に住むローリー(ティモシー・シャラメ)がその相手に該当するのですが、二人の関係性があまりにも尊く、そもそも幼馴染という関係性が世界で一番好きな筆者は一人、その行く末を涙を流しながら見守るわけです。

二人が仲良くなったきっかけは、とあるパーティー。

焦がしたドレスを隠すためにじっとしていろとメグに言われたジョーは、一人別の部屋に隠れて退屈なパーティーをやり過ごそうとします。

そもそもドレス焦がすのもわんぱく過ぎるし、パーティーでじっとしていろというのも可哀想すぎるというのは置いておいて、そんなときに隠れた先にイケメン(ローリー)がいる、というまず最高のシチュエーション。

つまらない飲み会を抜け出して外に出たら同じく飲み会がつまらなくて外に逃げ出していたイケメン(美女)と出会うの、想像してみてください。最高。そして、パーティーを抜け出した二人がみんなに隠れてダンスをするシーンがあるのですが、そこも最高。可愛い。

見ているだけでなんだか幸せな気持ちになるのはその画に麗しさと愛らしさが溢れているからです。『レディ・バード』で共演した際はそんな愛らしさ微塵もなかったのに…。だってティモシーが演じた役、どクズでしたから…。

2人はそこから度々一緒に出かけたり遊んだりするようになるのですが、中でも筆者が好きなのは、ジョー・メグ・ローリー・ジョンが4人で舞台を見に行く場面。

ジョンとメグが腕を組んでいる姿を見たローリーがジョーに腕を差し出し(可愛い)、ジョーは差し出された腕を叩き落としてメグと腕を組む(可愛い)。このシーンには、思わず「これだよ!!!!!」と叫びたくなりましたよ。なんせ私は不憫な男が好きなので。まあそんなことはどうでもいいんですが、そんな時、決まってローリーはジョーを愛おしそうな瞳で見つめているわけです。

・・・好きじゃん。

この人絶対に、めちゃくちゃに好きじゃん。

そう鑑賞者に確信させながらも、それでもジョーが恋愛や結婚に興味がないことを知っているローリーは想いを内に秘めたまま彼女との何気ない日々を過ごし続けます。そうだよこれだよ、これが幼馴染における恋愛の最上級だよ。気の置けない友人でありつつ淡い恋心を抱えているローリー。切ない。彼のことを思うと苦しくなり「私がローリーを幸せにしたい!いや、する!なので結婚してください。」という気持ちにもなります。でもそんな役が私に務まるわけもなく、私が彼にあげられるものはただ一つ、幼馴染オブ・ザ・イヤーだけ。

そんな中で、とうとうローリーの気持ちが溢れ出すプロポーズのシーンはこの作品の中でもトップレベルで重要な名シーン。そのあまりの苦しさとやるせなさにはさすがに消化不良を起こし、体調が悪くなりました。嘘です。でもめちゃくちゃ苦しくなりました。

「出会ったときから君を愛してる」というローリーと、それをわかっていて彼を愛そうとしたけれど、結局愛せなかったジョー。ジョーもローリーもお互い大切に思い合っているけれど、その愛の形は決して同じではない。「愛そうとしたけどダメなの。・・・私は一生結婚しない」と告げること、告げられること、どちらもあまりにも苦しくてこれまでの二人の姿を見てきた人たちはきっと一人残らず胸が苦しくなることと思います。

そしてあまりの苦しさに涙を流した先に、二人の関係性は一つの終着点にたどり着きます。

筆者はとても良い所へ行きついたと感じましたが、これについては一人ひとり考え方や受け取り方が分かれる部分だと思うので、ぜひ二人の行く末はその目で見届けてください。

その3.登場人物の魅力を引き出す美しい衣装

出典:ソニー・ピクチャーズ・エンタテインメント「ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語」

そして3つ目は、アカデミー賞にノミネートされ見事受賞を果たした美しい「衣装」。衣装デザインを担当したのは『アンナ・カレーニナ(2012)』に続き本作で二度目の衣装デザイン賞を手にしたジャクリーヌ・デュランです。

本作の舞台となる1860年代は、18世紀にマリーアントワネットをファッションリーダーとして流行した、コルセットでウエストを絞りパニエでスカートを大きく広げる「ロココ・スタイル」のリバイバルとも言える「クリノリン・スタイル」というファッションが主流でした。

「クリノリン・スタイル」とは、パニエではなく「クリノリン」と呼ばれる馬の毛、麻、針金、鯨のひげなど様々な素材を組み合わせて作られた下着を着用し、スカートをドーム型に膨らませるファッションのこと。

本作では、この「クリノリン・スタイル」のドレスをベースにそれぞれの個性を衣装で表現しています。

主人公のジョーは活発で“女性らしさ”よりも“自分らしさ”を追及するキャラクター。そんな彼女は、クリノリンやコルセット、ペチコートすらも着用せず、いつも赤や深いインディゴブルーなどの強くて目立つ色の服を着ています。そのことについてシアーシャは「おかげで自由に動くことができた。男の子みたいに歩いたり、だらしなく歩いたり。・・・だから衣装は大事」と語っています。

長女のメグ・四女のエイミーはクリノリン・スタイル。しかし、そこにもそれぞれの個性が現れており、ロマンティックで演劇やドレスが好きなメグは当時の流行であったゴシックのリバイバル調、若々しく意志の強いエイミーは最先端のデティールやカラーのドレスを身に纏います。

また、内向的で常に家の中で過ごしている三女のベスは、柔らかくて優しいピンクのドレスが印象的です。

このように、当時の流行を抑えつつそれぞれの性格や生活、個性を表現した衣装デザインは正しくプロの技。見た目の美しさや華やかさだけでなく感情という側面からアプローチをかけられた衣装たちもこの作品の注目ポイントとなるわけですが、さらに細かな設定について、監督のグレタ・カーウィグは母親役のローラ・ダーンの衣装について以下のように語っています。

彼女の衣装には姉妹たちの色を取り入れてるの 4人の性格は母親から受け継いだものだからよ

同じように髪型にも4人の特徴を取り入れた

こういう細かいところにまで気を配ると真実味が感じられるようになる

VOGUE JAPANより

母親の衣装に、娘たちの色を反映させる…?

これがキャラクターや衣装、作品そのものへの最大級の愛でなければ一体何なんでしょうか…。

その他にも、マーチ家の生活を表現するために所々で同じ生地を使うなど細かなこだわりが見られる愛情溢れる美しい衣装は、キャラクターの魅力を一層引き立たせ、物語に深みを与えています。

その4.ジョーの信念


出典:ソニー・ピクチャーズ・エンタテインメント「ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語」

”作家になる”という夢を追いかけて生きるジョー。

「結婚しない・自由でいたい・結婚だけが女性の幸せではない」そう信じて自分の心に正直に生きる彼女が、寂しさに涙を流すシーンはこの作品の中でも特に重要なシーンです。

「女には心だけじゃなくて知性も魂もある。美しさだけじゃなくて野心も才能もある。結婚だけが女の幸せなんて絶対に思わない。なのに、たまらなく寂しいの」

先述の通り、大好きで大切な姉の結婚式で「逃げるなら今よ」と言い放つほど結婚への夢も憧れもない彼女が、もう結婚してしまおうかと思うくらいの寂しさ。彼女がこれまで闘ってきたもの、心の葛藤、信念と感情のぶつかり合い。すべてが溢れ出していくこのシーンは、きっと多くの人の心に響いたことと思います。

自分が信じて突き進んできた道、大切にしてきた信念とは相反する感情。その心の葛藤をどのように乗り越え、彼女がどう生きていくのか。

信念を持ち、それを貫き通そうと闘い続けるジョーの姿は鑑賞者に勇気と希望を与えてくれます。

【最後に】なりたい“あなた”になっていい

四姉妹
出典:ソニー・ピクチャーズ・エンタテインメント「ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語」

女性の地位が好転してきている現代。

しかしジョーを演じたシアーシャ・ローナンは「まだまだ理想的とはいえず、改善の余地はある。」と語っています。

この物語は女性の美しさや可愛らしさだけを語る作品ではないし、それ以上に強さや威厳を描いている作品です。

結婚してもしなくてもいい。自分の道は自分で選んでいい。好きな格好をして、見たいものを見て、やりたいことをやる。

誰もがそんな当たり前のことを、当たり前にできる世界が実現されたらいい。

この作品を見ると、筆者はそう願わずにはいられなくなります。

「ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語」はAmazon Prime・U-NENT・Hulu等で絶賛配信中。

この記事を読んでくれた方がこの作品を見て、何かを感じとってくれたら嬉しいです。

YuRuLi
サイトの管理人
TOKYO | WEB DIRECTOR
Youtube登録者19万人。
本業以外に、日常に溶け込むプレイリスト動画の作成や音楽キュレーションの仕事も。音楽、ガジェット、家具、小説、アートなど、好きなものを気ままに綴っていきます。自分の目や耳で体験した心揺れるものを紹介。

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