まだまだ国内での知名度は高くありませんが、世界的に音楽キュレーター(プレイリスター)の数が増えています。言うなれば、「音楽を聴くプロ」として、良いと感じた音楽をシェアしていく人たちです。
その理由は、「Youtube」や「Spotify」などの音楽を聴けるプラットフォームができたことで、多くの音楽に触れる機会が増えたことにあります。
そんな背景からアーティストと音楽キュレーターを繋ぐプラットフォームもできました。今回はその1つである「SubmitHub(サブミットハブ)」について、仕組みや稼げるのかを解説します。
SubmitHubとは? 基本の仕組みを解説
「SubmitHub」は、音楽を広めたいアーティストと音楽の共有を手助けする音楽キュレーターを繋ぐためのプラットフォームです。2015年に設立されていて、業界としては老舗の1つです。
基本的な仕組みとしては、登録アーティストがお金を払うことで自分の曲をレビュアー(音楽キュレーター)に試聴してもらう流れになっています。レビュアーはその曲を聴いて、曲をシェアすることでお金をもらい収益が出る仕組みです。
レビュアーは多くの楽曲を聴き、シェアをしていくことで実績が増えていきます。その実績やSpotifyなどのフォロワー数が多ければ、直接アーティストからの依頼が入るようになり、より多く収益を出せるようになるシステム。
ただ直接オファーがなくとも現在「SubmitHub」内で人気の楽曲ランキング92があり、その中から気に入った曲をシェアすることでも収益はもらえます。そのため登録条件さえ満たすと、誰でも稼ぐことはできるようになっています。
この後の共有してお金をもらうまでの流れは少し長くなるため、記事内のコチラで説明します。
SubmitHubが他プラットフォームより優れている点
「Groover」など他のプラットフォームでは楽曲のレビューを行う必要がありますが「SubmitHub」の特徴は、レビューは必須ではないということです。
曲のシェアをすることで稼げるようになっていて、かつシェア可能なプラットフォームが多いです。
「Spotify」だけでなく、「Instagram」のストーリーやリール、「Youtube」の動画やショート動画と豊富な選択肢があります。例えば、他プラットフォームだと、最もフォロワワーが多いSNSのみと制約を受ける場合がありますが、「SubmitHub」だと共有できるSNSが多いため、柔軟にシェア先を選べます。
”手軽さ”という点においては、このような音楽共有プラットフォームではNo.1でしょう。
SubmitHubの登録条件
「SubmitHub」は誰でも登録可能なわけではありません。他のプラットフォーム同様に、審査条件があり、Spotifyのフォロワーが1,000人以上いることが登録条件です。(プレイリストに対してではなくアカウントに対してのフォロワー数)
また、シェアするためには最低でも100人以上のフォロワーがいるプレイリストでないといけないため、アカウントのフォロワー数だけでなく、プレイリストとしてもフォロワー数が求められます。
Spotifyでのフォロワー数を伸ばすための手法は別記事で解説しますが、こちらをクリアしていかないと登録自体ができないというハードルがあることを理解しておきましょう。
SubmitHubの収益はどれくらい?
「SubmitHub」では、曲のシェアにより0.5ドル〜1.5ドル稼ぐことができます。レビューなど工数がかかることは必要ないため、1曲の収益は低めですが、数はかなり稼げます。
ドルは、日本円で現在150円ほどなので0.5ドルの場合、1曲75円となります。ある程度稼ごうと思えば、働きながらでも1日10曲はシェア可能なので、1週間で70曲×0.5ドルで5,250円。1ヶ月で約2万円ほどは稼げます。
実績が高まることで、1曲の収益も上がるので続けていけば5〜6万円ほど稼げるポテンシャルはあるでしょう。
【画像付き】SubmitHubで具体的に稼ぐ手順
レビュアーが行える選択は主に2つ。自分に提出された楽曲を「承認してシェアする」か「理由を伝え否認する」です。否認してもペナルティはありません。好きに判断しましょう。
レビュアーは楽曲をシェアしてお金を稼ぐ場合、楽曲を承認して「適切な共有」か「シャウトアウト」(感謝の表明)という2つを選択します。
「適切な共有」の場合は500人以上のフォロワーがいるSpotifyプレイリストにその楽曲を追加すること。「適切な共有」は、フォロワー500人未満のプレイリストへ加えるか、インスタなどのSNSでシェアすることです。「シャウトアウト」を選択する場合は、「適切な共有」ができない理由を記載する必要があります。
楽曲の提出がなされたものをレビューする場合は、提出されてから72時間以内に対応をする必要があります。自分から楽曲を探しにいく場合はそのような制限はありません。
なお、アーティスト側にはそのレビュアーがどのようなジャンルに特化していて、どんなSNSアカウントを持っているか、「SubmitHub」内での実績などを確認することが可能になってます。毎回断っていると楽曲の提出があまりされなくなるので注意しましょう。
【まとめ】SubmitHubはサブ利用が良い
「SubmitHub」は登録条件さえクリアしたら、音楽キュレーターとしては割と手軽に稼げるタイプのプラットフォームです。プレイリスト自体はそれぞれプライドを持って楽曲チョイスをしているため、どの曲でもプレイリストインできるわけではありません。
ただし、「SubmitHub」はインスタのストーリーのように手軽なシェアもOKとなっていて、レビューも必須ではないため他の音楽共有プラットフォームよりは使いやすいでしょう。
個人的にはより収益性の高い、「Playlist Push」や「Groover」をメインとしつつ、サブで利用するのが一番良いポジションなのではないかと思います。