【選曲家が推す】雨の日に聴きたいオシャレで優しい雨ソング20選

雨が続くと、どうも気分が滅入ることもあリます。でもそんな時こそ、私は音楽の魔法に頼ります。再生ボタンを押せば、雨が心地よくなるような自分だけの世界にいけるはず。

「雨音を味方にしてくれる」。今日はそんな雨ソングを20曲、選曲家が自信を持ってお届けします。

筆者 : HeartStation365

2020年より”チル”や”エモい”楽曲のmixを中心に扱うYoutubeチャンネルを運営。
チャンネル登録者は19万人以上。

目次

HeartStation365推薦! 雨の日に聴きたいおしゃれ曲20選

Youtubeチャンネルでは、雨のテーマにあったチルソングmixを多数掲載してきたので、手っ取り早く雨チルソング曲を聴きたいという方は、Youtubeで気になるタイトルをタップしてみてください。

「a drop」 – ぷにぷに電機

まるで降り出した雨の雫が落ちるように、ドラムとシンセサイザーの音が広がるイントロ。

そこに加わるぷにぷに電気の湿気を帯びた声がたまらないです。もう再生ボタン押すと、雨が降り始めます。途中から加わるトランペットの音色がジャジーで、都会的なニュアンス。

雨と言っても土砂降りからお天気雨まで様々な顔がありますが、この曲のイメージは都会に降り出した夜のしとしと雨のようです。

「Rain Song(feat.Colde)」 – エピック・ハイ

韓国の曲は雨をテーマにした楽曲が本当に多く、いずれもおしゃれな音のアプローチが多いです。

「Rain Song」はイントロなしで始まるサビが美しく、すぐに心とらわれるはず。詩的な雰囲気に交わるラップがサビとのギャップを生んでくれて、終始心地いいです。そしてCメロで始まるピアノの音色とColdeの繊細で語りかけるような声が綺麗すぎる…。梅雨の間はずっと聴いていると思います。

エピック・ハイは3人組のヒップホップユニット。ゴリゴリのアングラヒップホップではなく、ジャズ、エレクトロなどを取り入れたJazzyHipHopスタイル。ユニットを立ち上げたTabloがピアノやバイオリンなど様々な楽器に触れていたことや、詩人として活動していたメンバーがいたりと、メロディや歌詞表現が幅広いです。

「NIGHT FISH」 – ROU

”雨×おしゃれ”を堪能したい人におすすめなのが、「NIGHT FISH」。楽曲自体は夜をテーマにした曲ですが、あまりに瑞々しいメロディに、水を含んだツヤ感を感じざるえません。

ROUの曲は、「While」など全体的に夜の雰囲気を纏ったものが多いので、この楽曲が好きな人はぜひディグってみてください。

「You, Clouds, Rain」 – Heize,Shin Oung Jae

韓国ヒップホップバラードの女王のと言えば、私はHeizeをあげます。透明感ある声に、繊細な表現力が魅力的。声質から男性歌手やラッパーとの相性が良く、コラボするとほとんどヒットしている唯一無二のアーティストです。

一番好きな曲は「And July」ですが、雨の日は「You, Clouds, Rain」の優しくも切ない雰囲気が沁みます。ちなみにHeizeは歌手になる夢を親に反対され、「テストで全国1位を取ったら上京を許す」と高すぎる壁を設けられますが、見事全国1位を取り上京します。自分で成功を掴み取りにいくマインドがかっこいい。

「Rain」 – SIRUP

もはや全国クラスの知名度なった「SIRUP」。7年前の「LOOP」で鮮烈なデビューを飾り、ヒット曲を出し続けています。「Rain」は名曲だらけのセカンドEPに収録され、いまだに人気が根強い曲です。

ビートの上に流れる雨の雫のようなシンセサイザーの音。一定のテンポから時おり変則的になるリズムが本物の雨のようです。色っぽさと疾走感が入り混じるこのビートアプローチはSIRUP独自のスタイル。

雨の日のLIVEでは必ず歌ってくれる曲で、SIRUPの色気が爆発するので、ぜひ好きな方は生でも聴きにいって欲しいです。

「アンブレイラ」 – ボタニカルな暮らし

リーダーの三谷がジャズセッションをしながらメンバーを集めたという漫画のような展開で集った令和の東京発5ピースバンド。

スモーキーなその声とあえて抑揚を抑えたギターメロディから、雨が止んだばかりの曇った朝の情景が浮かびます。そこからサビで少しずつ空が晴れていくような、光が近づいてくるような高揚感。

この雨→曇り→晴れ間くらいを行き来する絶妙な表現力がすごい。管楽器の入った、華やかサウンドが武器の「ボタくら」らしい1曲。さらにこの空模様が元恋人を思う気持ちとシンクロしていて、歌詞センスが光っています。

「白雨」 – Natsudaidai

タバコを咥え、花飾りのついた帽子を被るおばあちゃん。音楽と共にこのおばあちゃんが揺れるPVがインパクト大。でも印象的なのはPVだけじゃありません。

ちょっと湿ったアスファルトに沈んでいく
体が楽な方に揺れてゆく

Aメロのこのスタートから、リズム感とグルーヴがバシバシ感じられ、時折、半拍遅れるようタメも癖になる歌い方です。今後どんどん知名度上がっていくはず。雨らしいおしゃれなメロディと歌詞を堪能してみて下さい。

「Stupid, Careless, Dumb」 – AKINA

アメリカと日本のハーフであり、去年活動終了した「FAKY」の元メンバーAKINA。彼女がソロで作詞作曲したこの曲は、別れた恋人との関係を切なくも後悔しているメランコリックな世界観。

雨の日は優しい曲、おしゃれな曲、リラックスできる曲など、その日の湿度加減によっても聴きたい曲は変わりますが、こういう切ない曲も合います。

でもただ切ないではなく、あの敏腕プロデューサーのTOSHIKI HAYASHI(%C)が編曲に携わっているだけあり非常に聞き応えあります。ゆっくり重力が加わっていくような様が、まるで重い雨雲のよう。

「勿忘雨」 – 上野大樹

梅雨シーズンなど雨が続くと、自然と憂鬱な気分になることもありますが、そんな時にフッと心を軽くしてくれるような1曲。

アップテンポな音楽の中に雨が優しくこぼれ、そこに光が反射するような、じめッとしない爽やかさがあります。

でも歌詞をちゃんと聴いていると、忘れられない思い出が雨の景色や湿度と重なっているという曲。やたらと明るい曲調なわけではなく、ほんのり後ろ髪を引かれるような気持ちを優しく歌い上げてくれています。

「A Rainy Night in NY」 – moeki

初めて聴いた時は日本人だとは思えませんでした。ほとんどが英語の歌詞で、”日本人っぽくない”グルーヴ感。

でもこの繊細で優しい世界観は、日本人ぽい。「もしかして英語が得意な日本人アーティストがNYのあの雑多な雰囲気を好んで作っている?」なんて想像してたら、実は遠くない結果に。

映画好きな彼女はNYが舞台の映画「A Rainy Day in New York」から着想を得て、冬のニューヨークを舞台にした架空の映画 “A Rainy Night in NY”のサウンドトラックとして作ったとのことでした。アーティストってすごい。

まさにあの映画にあるような軽やかでおしゃれな”軽妙洒脱”な雨の1曲です。

「Beautiful Rain」 – Asilo

最初の柔らかなピアノとアコギが奏でるメロディーに癒され、ドラムの音に溜まっていた雨粒が落ちてきたような錯覚を起こします。

Asiloのどこまでも優しい歌声が私は好きす。突き抜けた声量や高音ではないけれど、この”生活感”ある感じというんでしょうか、隣に寄り添ってくれるような優しさが雨の雫のようなメロディーに相まって、すごく癒されます。

「雨が降るなら踊ればいんじゃない」 – Lucky Kilimanjaro

雨といえば、傘をさしてできるだけ濡れないようにしますよね。そのイメージを覆してくれるのがこの曲のタイトルと歌詞。

雨でもいいって思えるステップで傘もささずに唄うわ Showshank みたく空に手を広げ 迫りくる粒を迎えるわ

ディスコミュージックなテイストで、雨が窓にぶつかる音に合わせて踊ってみたくなります。

「微睡」 – tonun

気怠げな雰囲気を纏ったtonunの声は雨との相性が抜群です。雨が降る夜にビニール傘をさしながら浸りたくなってしまう。傷ついていている時に聞くと睡眠薬になってくれそうです。

梅雨が過ぎると、夏の季節になりますがtonunは夏や夏の終わりにマッチする曲が最も多いと思っているので、雨のじっとり感に疲れた方はぜひそちらの楽曲も聴いてみてください。

「Paris in the Rain」 – Lauv

雨にマッチする曲は洋楽にもたくさんあります。私は海外の雨といえば、パリを思い浮かべます。楽曲のタイトルはまさに「雨の中のパリ」。

おしゃれすぎるラLauvのハイトーンが光る1曲で、どんな田舎で聴いてもこの曲を聴くと、おしゃれな都会のように感じられます。

ただ面白いのは、実はこのPVにはパリも雨の様子も出てきません笑。というのも歌詞を和訳して分かったのですが、どこにいたって君といれば雨のパリのよう(恋人の甘い関係を示しています)と唄っている曲だからです。

「Go to Be Home(feat.Tom Misch) – Barney Artist

もうオシャレすぎるので、雨ちょっと関係なくなりすみません笑。Tom Mischといえば、現代アーティストで最もオシャレなアーティストだと思っています。そのTom Mischと交流の深いイギリス出身のBarney Artistが組んだ楽曲。

打ち込み感の強い90年台のブームバップ・ヒップホップとジャズをMixしたスタイルが特徴的なBarney Artist。彼のメロディにアーバンスタイルなTom Mischの声は合いすぎるんですよね…。雨の日をオシャレにしたい人におすすめです。

「ame」 – HANG & 唾奇 feat. MuKuRo 

沖縄出身の唾奇と北海道出身のHANGが組み、唾奇と沖縄にいた頃から仲の良かったラッパーMuKuRoがフューチャリングで参加した伝説的ラップソング

メロウでありつつ気の抜けたメロディラインが魅力的で、そこにHANG節の効いたラップ、唾奇のキャッチーなリリックが、最高の味を出してくれます。

大学生の時によく聴いていて「ボロは着てても意識は錦」の部分はよく一緒に口ずさんでいた記憶。

「Rainy Day」 – PATEKO, ASHISLAND, Skinny Brown

韓国の人気ラッパーPATEKOが送る甘く切なく雨の日の恋模様を描いた曲。イントロのピアノとギターの音色から曲の世界観につかまれます。

優しいメロディに反して力強い歌声ですが、耳にのこるサビ始まりが印象的。雨をテーマにした韓国ドラマの主題歌などに使ってほしい。

「雨が降れとせがむ、君に会う口実だから」

嫌いだったはずの雨の日が好きな相手を思う中で、変わっていく様を真っ直ぐに歌いあげています。

「つつみ込むように(DAVE “EQ3” DUB MIX)」 – MISIA

もはや誰もが知っているかもと思いつつ、令和には新しいであろうMISIAの名曲「つつみ込むように」。個人的にはDUB MIXバージョンの音源をあげたいのですが、Youtubeにはなかったため原曲のPVとなります。

MISIAの規格外の歌唱力に抜群のリズム感とR&Bグルーヴ。マライアキャリーの十八番ホイッスルボイスを出す日本人アーティストってMISIAくらいじゃないでしょうか。

「恋人と呼び合える時間の中で 特別な言葉をいくつ話そう」

恋人なんていない小学生の頃から、この歌詞がなんだか好きすぎた思い出です。DUB MIXはリバーブなど程よくMIXされていてより雨のニュアンスに合うと思います。

「Night and Day」 – Zin, 906 / Nine-O-Six

お酒との相性が良すぎるZinのメロチルな1曲。瑞々しさと乾きが混合した贅沢な声質で、雨など水の濡れ感がとてもマッチします。

ブラックミュージック特有の揺らぎを生かしつつ、ジャズの要素を取り入れたオシャレだけどノリやすいトラック。これは906 / Nine-O-Sixのデュオが得意とした作り方で、Zinと組んだこのアルバムには、いずれもチルで心地いい曲に仕上がっています。。


「土砂降り」 – 上白石萌音

映画「君の名は」の「なんでもないや」を歌ったことでその歌声に注目が集まった上白石萌音。

彼女の芯がありつつ透明感のある歌声と、女優ならではの表現力の奥ゆかしさは歌でも存分に発揮されています。タイトルは土砂降りですが、雨が上がった先に、光があることを指し示してくれる優しい曲です。

畳んだ雨傘握って 小さな一歩踏み出した 潤んだ羽が乾いたら もっと遠くに行けますように
明日はもっと大胆に 確かな今日を抱きしめて そっと差し込む虹の尾も 全部私の味方だろう

雨の日に聴きたい曲は1種類じゃない

雨の日に聴きたいと言っても、雨で思い出す感情は人それぞれです。切ない気持ちに浸りたい人もいれば、オシャレに雨を楽しみたい人もいるはず。

今回は、オシャレなものだけでなく、優しさに包まれるような曲から、あえて切なさに沈んでいくような楽曲もチョイスしています。

あなたの、”雨の気分”にあう楽曲が見つかったなら嬉しいです。今後も曲を追加していくので、雨が続く日はたまにのぞきに来てください。

YuRuLi
サイトの管理人
TOKYO | WEB DIRECTOR
Youtube登録者19万人。
本業以外に、日常に溶け込むプレイリスト動画の作成や音楽キュレーションの仕事も。音楽、ガジェット、家具、小説、アートなど、好きなものを気ままに綴っていきます。自分の目や耳で体験した心揺れるものを紹介。

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