【リコーGR3xの作例】海外や東京で撮影した写真とともに購入後レビュー

私からスマホを取り上げた存在。それがリコーの「GRIIIx」です。

スマホさえあれば手軽にそこそこいい画質の写真が撮れていました。しかし「GR IIIx」のあまりの写りの良さと軽量さにより、ポケットからスマホが出る機会は激減しました。

そんな「GRIIIx」を半年ほど利用したので、作例とともに魅力を語らせてください。

ちなみに以前はコンパクトフィルムカメラを使っていたので、そちらとも使い勝手を比較しています。

もう一つの相棒「オリンパスμ2」
目次

GRIIIxで撮影した海外スナップ作例

1月、スペイン・フランスを訪れた際に「GRIIIx」で撮影してきました。旅行好きの人は「GRIIIx」があれば、「こんな感じの写真残せるんだ」という参考にしてみてください。ちなみに私自身はカメラにすごく詳しいというわけではありません!

スペインでの「GRIIIx」スナップ写真

各画像タップすると拡大できます。なお、いずれの写真も後からソフトなど使っての加工はしておらず撮って出しの写真です。

スペインは晴れの日が多く、光が入りやすい環境だとこのように明暗が非常にくっきりと鮮明に写ります。外部のフィルターは装着しておらず、内蔵のイメージコントロールによるエフェクトを使っている作例はあります。

スマホよりも狭い画角となる40mmレンズですが、対象が少人数であれば人を入れての撮影も問題ありません。むしろ主役が明確になるため、私のようにカメラ初心者でも”いい感じ”の写真を撮りやすいと感じました。

次は曇りや雨の日が多かったフランスでの作例をご紹介します。

フランスでの「GRIIIx」スナップ写真

スペインと比較して、光が入りづらい環境での撮影でした。あえてオート撮影で、露出調整をしませんでした。

暗い環境では、若干ノイズが増えている印象ですが、スマホで撮影するよりも断然ストーリー性が出る画角と色味だと感じます。

写真の解像度が高いため、後からソフトやアプリで明るさやコントラストなど調整しやすいでしょう。

GRIIIxで撮影した東京スナップ作例

時間をかけずに、普段の散歩中や出かけの店で撮影してみました。撮影の気軽さはスマホ感覚ですが、スマホのように「ガシャッ!」と大きな音は出ず、シャッター音はすごく控えめです。そのためスマホ以上にどこでも撮影しやすく、「あ、あの人今撮影しているな」と嫌がられることもありません。

GRIIIxを購入した経緯

きっかけは、よく見ていた海外の写真系インフルエンサーの方が、「このカメラやばい!」と紹介されていたのを見たことです。

気になったものの、「コンデジで10万円以上か」と躊躇していたら、あっという間に在庫切れ。今では日本でも多くの写真好きやインフルエンサーが紹介していますよね。

私は、元々一眼カメラやフィルムカメラを使っていましたが、以下の流れで「GRIIIx」にいきつきました。

一眼カメラ:重すぎて持ち歩き面倒になる
フィルムカメラ:フィルム高騰+壊れやすい

→結果、コンパクトフィルムカメラと同じレベルの300g以下で唯一無二な描写力の「GR3」シリーズ欲しくなる

そんな経緯でしたので、直近まで利用していたコンパクトフィルムカメラとの比較をしてみます。

フィルムカメラとGRIIIxの比較

今ではコンデジと言えば、「GR3」シリーズですが、コンパクトフィルムカメラと言えば、オリンパスの「μ」シリーズだと思っています。

ということで今回は大人気コンパクトフィルムカメラの「オリンパスμ2」と使い勝手など比較

個人的には「オリンパスμ2」はフィルムカメラとしては最も「「GRIIIx」」に近いカメラだと思っています。理由はその圧倒的軽量さ、開放絞り値がF2.8と「GRIIIx」と同じこと、ズームができず焦点距離が35mmと「GRIIIx」と近いことなどが理由です。

1.写真の質感・描写力

まず、「オリンパスμ2」の作例をいくつか紹介します。

やはりフィルムカメラの質感は唯一無二だなと思います。「GR3」もHDFフィルター搭載の新機種が出ましたが、やはりこの”生感”と”温もり”は表現できません。

ただ同時に、GRIIIx」のシャープさを極めた描写力も唯一無二です。この空気さえも澄んで感じる表現と光と影のコントラストは素晴らしい…

ちなみに「GRIIIx」は夜など暗いところでの撮影は得意な子ではありません。それでもフィルムカメラには負けません。フィルムの場合はフラッシュ焚かないと夜はほぼ映りません。

結果、どちらがより好きな質感かとなります。私はフィルムカメラはホームパーティーのように近しい友人や家族との思い出を残すのに”温もり”感があるといいので、そういう時などに使い分けています。

2.持ち運びやすさ・撮影の気軽さ

運びやすさに関して、「GRIIIx」は262gと一般的なコンパクトフィルムカメラと同程度の重さです。

大きさはむしろコンパクトフィルムカメラよりも一回り小さく、ポケットに入りきります。

ただし、「オリンパスμ2」と比較するのは酷かもしれません。というのもコンパクトフィルム界きっての軽量コンパクトタイプで、重さはなんと140g。大きさは「GRIIIx」とほぼ同じです。

ただし、撮影の気軽さで言えば、「GRIIIx」に軍配が上がります。デジタルカメラのため枚数制限にとらわれず撮影できる上に、とにかく目立たないシャッター音。かつ片手で撮影できるので、どこでも気軽に持ち運び撮影できるでしょう。

3.利用頻度・継続性

フィルム代が高騰し、現像費用も合わせるとフィルムカメラは1枚撮影するのに100円以上してしまいます。

そのため気軽に撮影しづらく、どうしても利用頻度が減りました。というかもはや若干ストレスです笑

また残念なことにコンパクトフィルムカメラは中古しかなく、すでに製造から30年以上経過しているものがほとんどです。結果的にかなり壊れやすく、修理で直らないケースが多いです。

だからこそ大事に使おうと思いますが、やはり利用頻度・継続性ともに「GRIIIx」に軍配は上がります。

どれだけフィルムの質感にこだわりたいか、というのが焦点になります。友達の結婚式ではフィルムで撮影できて良かった!と感動しました。個人的に1台フィルムも持っているとシーンに合わせて使い分けできておすすめです。

半年利用して感じたGRIIIxのデメリット

入手しにくさや高額であることは「GRIIIx」本体のデメリットではないので、それ以外の利用してみてのデメリットを挙げます。

バッテリーが本当に頼りない

買う前からマイナスな意味で評判だったこの点。本当に1日は持ちません。スナップ撮りに行こう!みたいに息巻いて写真撮りに行くと、3時間くらいでバッテリー死にかけます。

そのため最初からバッテリーは2台持ちでした。2台持ちであれば、1日撮影し切れるという感じで、困ることはありませんでした。バッテリー自体もとても小さいため、持ち運びには困らないはずです。

外部アクセサリーつけた途端ポケット入らない

個人的に「GRIIIx」の魅力の半分と言っていいのが軽量でコンパクト、ポケットにすら入ることだと思っていますが、フィルターなど少しでも外部アクセサリーを付けたらポケットには収まりません。

公式のソフトケースにも収まらなくなる始末。首からかけるのも守りなしでぶら下げ続ける羽目になります。

色々とフィルターなど付けたいのですが、その点はちょっと残念でした。

レンズにゴミが付着しやすい(らしい)

私は購入してまだ半年のため、この問題に直面していないのですが、「GRIIIx」の口コミ・評判を見ていると、レンズへのゴミ付着問題が結構挙げられています。

「GRIIIx」シリーズは特徴として、レンズカバーがありません。中にレンズが隠れるタイプですが、それだとどうしても風による細かい粉塵などを防ぎきれずレンズに小さなゴミが付着しがちなようです。

1年くらい経つとこれが理由で修理に出す人がちょくちょくいらっしゃる模様。私は最初から3年間の保証をつけて安心を金で買ってやりました。

ただ、「GRIIIx」の機能的な問題としてスルーするわけにはいかないため、こちらで記載させていただきました。

【レビューまとめ】15万円以上の価値あった?

いかがでしたでしょうか。プロでもなんでもない趣味程度の利用ですが、「GRIIIx」の作例から、利用イメージが湧きましたでしょうか。

発売当時は12〜13万円くらいだったと記憶していますが、在庫切れ以降は15万円近く、メルカリなどでは20万近くだったりします。

私自身も結果的に15万円ほどで購入しました。

むしろ安い買い物だったと感じてしまいます。いや、それはちょっと盛っていますが、それに見合う以上に価値を感じられています。

ふらっと散歩に出て夕陽が綺麗だった、少しオシャレをして良いお店に行ってみた、好きな国へ旅行に行った、家族や友人と集まった、どんな瞬間もスマホで撮影したりしますよね。

その思い出がより満足度の高い形で残せるのは、少なくとも私にとっては非常に価値のあることでした。

これからも大事に使っていけば、全然元は取れると思っています。購入を迷っている人に少しでも参考になれば幸いです。

YuRuLi
サイトの管理人
TOKYO | WEB DIRECTOR
Youtube登録者19万人。
本業以外に、日常に溶け込むプレイリスト動画の作成や音楽キュレーションの仕事も。音楽、ガジェット、家具、小説、アートなど、好きなものを気ままに綴っていきます。自分の目や耳で体験した心揺れるものを紹介。

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